12月19日に明らかになる今年度予算
12月19日月曜日にはセビージャの今年の株主総会が行われ、前年度の決算が承認されるとともに、今年度の予算が明らかになる。その数字に、クラブがチャンピオンズリーグ参加で得ることになる収入(今大会はすでに2400万ユーロを上回る)を加えることで、移籍市場に向けて取ることのできる行動の幅はさらに広がってくる。
FWの補強に対しては大きな出費が拠出されることになるだろうし、コロの放出により別のセンターバックもやってくるだろう。ガンソやコレア、そして清武といった選手たちがクラブを去るのかどうかは、移籍市場でどういった選択肢が提供されるかによって大きく左右される。
例えばダニ・パレホのケースだ。セビージャは夏に彼との契約寸前だったが、再び獲得に迫っている。バレンシアは放出を望んでおり、選手本人もセビージャ行きに乗り気な様子だ。だが彼の売却で利益を得たいというバレンシアの意向もある。おそらくは来夏にセビージャを去るであろうエンゾンジの状況も考慮に入れた上で、セビージャは今後起こり得る動きを注視している。
どのクラブもそれぞれの立場を取り、1月の移籍市場に向けた取引の可能性を探っている。セビージャも動こうとしている。少なくとも2件の動きはあるだろう。清武の未来は不確定だが、清武だけに限った話でもない。
(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】)
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