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中村俊輔、ダバディ氏が語る02年“銀河系軍団”レアル移籍破談の噂の真相とは?

シリーズ:FChan TV text by 浜川絵理 photo by Getty Images

中村俊輔
スコットランド・プロサッカー選手協会年間最優秀選手にも選出された中村俊輔【写真:Getty Images】

 フットボールチャンネルの次世代サッカー情報番組『F.Chan TV』。第33回に、元サッカー日本代表通訳のフローラン・ダバディ氏がゲストとして登場した。

 昨季、激戦のヨーロッパCLを制してクラブW杯に出場するため来日している“銀河系軍団”レアル・マドリーは、言わずと知れた超ビッグクラブ。番組では、チームにまつわる5つのトピックを挙げ、同チームを特集した。

 中でも注目を集めたのが、日韓W杯が開催された2002年当時、現在横浜F.マリノスでプレーする中村俊輔にW杯メンバーへの招集が条件でレアル・マドリーからオファーが届いた、という逸話の真相である。同選手はトルシエ監督によって選外になったため、オファーも破談になったとのこと。

 ダバディ氏は、トルシエ日本代表元監督の専属通訳として活躍した当時の関係者。しかしこの逸話については、「本当に初耳。おそらくそんな話はなかったはず」と明かした。

 2002年当時のレアル・マドリーは、現在監督を務めるジネディーヌ・ジダンや“怪物”ロナウドを擁するスター軍団。ダバディ氏は「当時のレアルでスタメンを取ることは難しかったと思うから、(移籍できた方が)良かったかどうかは分からない」と話す。

 ダバディ氏によると、トルシエ元監督によって中村俊輔がメンバー選外になったことを、監督自身も後悔をしていたとのことで、この逸話を初めて聞いたという同氏も逸話の真偽に関わらず「一人のサッカーファンとして、もし選ばれていたらと思うと、切ない」と語った。

 中村俊輔は、2002年日韓W杯メンバーには招集されなかったものの、同年秋にはレッジーナ(当時セリエA)に移籍。さらに2005年にセルティック(スコットランド)に移籍すると、2006-2007シーズンにはスコットランド・プロサッカー選手協会年間最優秀選手に選出された。

 移籍先の選択によって選手生命にも影響を及ぼす選手が少なくない中で、欧州でも一線級の活躍を見せ、38歳となった今季も横浜F.マリノスで活躍を続けている中村俊輔は、正しいキャリアを歩んだと言えるだろう。

(文:浜川絵理)

【了】

※AKB48小嶋真子さんとダバディさん出演の『F.Chan TV』は以下にてご覧いただけます。

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