クラブW杯の出場数増加を検討するFIFA会長
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は先月、クラブワールドカップの改革に向けた意欲を欧州メディアに語っていた。
2000年に第1回目が開催された大会は、今年で13度目の開催を迎えている。理論上は素晴らしいアイデアだと思えるが、実際に開催する上では困難が伴うという奇妙な大会だ。
大きな問題点のひとつは、過密の度が増していく一方の国際サッカーカレンダーの中で、全ての参加クラブに適した開催時期を設定するのが難しいということだ。
例えば鹿島アントラーズが今年の大会への出場権を手に入れたのは、大会が開幕するわずか5日前でしかなかった。レアル・マドリーはデポルティボ・ラ・コルーニャ戦を戦い終えたあとすぐに長距離の飛行機移動を強いられることになった。
インファンティーノ会長はこの大会について「方式が複雑で、難しい時期に開催され、あまり熱狂を生むこともない」とイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に不満を述べていた。
その会長が提示しているのは、32クラブが参加して6月後半に大会を開催するという改革案だが、これも問題を解決する以上に多くの問題を生み出す可能性が高いように感じられる。
カタルーニャ紙『ムンド・デポルティーボ』では、インファンティーノ会長は「現在のサッカーは欧州と南米だけではない。世界は変化している。チームのためにも世界中のファンのためにも、より興味を引かれるようなクラブワールドカップの形を見つけ出さなければならない」と話していた。
「それこそが我々のやろうとしていることだ。今よりはるかに魅力的で、参加クラブのクオリティーがはるかに高く、より多くのクラブが参加するような大会だ。スポンサーやテレビ局も、世界中から今以上に集まることになるだろう」