ビクトル・カッサイ主審【写真:Getty Images】
14日に開催されたFIFAクラブW杯準決勝の鹿島アントラーズ対アトレティコ・ナシオナルの一戦で、ビデオアシスタントレフェリー(VARs)による判定があった。FIFA主催大会で初となる事例について、FIFAの審判委員会責任者であるマッシモ・ブサッカ氏は手応えを感じている様子だ。FIFA公式サイトで同氏のコメントが紹介されている。
VARsが審判団を助けたのは、30分の場面だった。鹿島のDF西大伍が相手ペナルティエリア内で足をかけられているところをビクトル・カッサイ主審が映像で確認し、鹿島のPKが与えられた。このPKで先制した鹿島は、3-0で勝利している。
このシーンについてブサッカ氏は、「FIFAの大会でVARsが用いられるのはこれが初めてで、誰にとっても新しい出来事だ」と述べ、「レフェリーとのコミュニケーションは明確だった。テクノロジーはしっかり働き、最終的な判断をレフェリーが下した。VARsはあくまでサポートであり続ける」と、VARsの位置づけを改めて強調した。
鹿島対アトレティコ・ナシオナルで有用性を証明したVARs。これから世界的に普及していくのだろうか。
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