鹿島アントラーズに敗れたアトレチコ・ナシオナルの選手たち【写真:Getty Images】
ブラジル1部のシャペコエンセは、FIFAクラブW杯の準決勝でJリーグ王者の鹿島アントラーズに0-3で敗れた南米王者アトレチコ・ナシオナルの健闘を讃えた。14日付のコロンビア紙『へラルド』が報じている。
FIFAクラブW杯の準決勝が14日に行われ、アトレチコ・ナシオナルは鹿島アントラーズに0-3で敗れた。この結果を受け、シャペコエンセは、「ありがとう、アトレチコ・ナシオナル。どのような結果になろうとも、あなた方は素晴らしい行動で世界を制した」と、クラブの公式ツイッターでアトレチコ・ナシオナルの健闘を讃え、励ましている。
シャペコエンセとアトレチコ・ナシオナルは、現地時間1日にコロンビアで予定されていたコパ・スダメリカーナ決勝1stレグで対戦するはずだった。しかし、開催地へと向かっていたシャペコエンセの選手たちを乗せた飛行機はコロンビアの山岳地帯に墜落。この事故により、選手たちを含め多数の犠牲者が命を落とす大惨事になった。
この事故を受けて、相手側のアトレティコ・ナシオナルがタイトルをシャペコエンセに譲りたいという意向を表明。そして、この申し出が南米サッカー連盟によってを受け入れられ、シャペコエンセの優勝が決まることとなった。
このような経緯から、単なるコパの対戦同士だったシャペコエンセとアトレチコ・ナシオナルは固い友情の絆で結ばれたという。そうして今度は、コパのタイトルを譲り受けたシャペコエンセが試合後に感情的なメッセージとともに素晴らしい行動で返したようだ。
シャペコエンセとアトレチコ・ナシオナルは、これを機に両クラブ間の友情と絆をさらに深めていくことになるのかもしれない。
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