ジャクソン・フォルマンを乗せた救急車【写真:Getty Images】
先月コロンビアで起きた飛行機墜落事故で奇跡的に救助された6人の生存者のうち、3人のブラジル人が母国に帰国した。『グローボ』など13日付のブラジル複数メディアが伝えている。
ブラジル1部リーグのクラブであるシャペコエンセを乗せた飛行機は、コロンビアでの開催が予定されていた試合に向かっていたところで墜落。77名の搭乗者中71名が命を落とす惨事となった。
奇跡的に一命をとりとめた6人はシャペコエンセのブラジル人選手3人と、ブラジル人記者のラファエウ・ヘンゼル氏、およびボリビア人のクルー2人だった。コロンビアの病院に入院していた4人のブラジル人のうち、3人が現地時間の13日に2週間ぶりの帰国を果たした。
最初の帰国者となったのは、事故による負傷で右足の切断を余儀なくされたGKジャクソン・フォルマン。「飛ぶ集中治療室」と呼ばれる特別機で13日朝にコロンビアからサンパウロに到着し、現地の病院で新たな手術を受けたとのことだ。
続いてヘンゼル氏とDFアラン・ルシェウの2人は、ブラジル空軍の準備した特別機で13日夜に帰国した。2人を乗せた飛行機はシャペコエンセの本拠地シャペコに到着している。ストレッチャーに横たわった状態で飛行機を降りた2人は地元の病院へと搬送された。
移動手段として飛行機が用いられることになったが、ヘンゼル氏とルシェウの2人は「全く不安を抱いてはおらず、落ちついた様子で帰国を心待ちにしていた」と医師がコロンビア出発前にコメントしている。一方、フォルマンは着陸時に少々不安げな様子を見せ、無事に着陸すると安堵していたとのことだ。
もうひとりのブラジル人生存者であるDFエリオ・ネトは先日昏睡状態から目を覚ましたばかりで、引き続きコロンビアの病院に入院している。
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