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墜落事故生存者のDFネト、前日に予知夢を見たと告白「悪夢が正夢になった」

text by 編集部 photo by Getty Images

エリオ・ネト
シャペコエンセのDFエリオ・ネト【写真:Getty Images】

 シャペコエンセを襲った飛行機事故から生還した選手の一人であるDFエリオ・ネトは、墜落事故が起きた前日に予知夢を見ていたようだ。13日付のブラジル紙『UOLエスポルテ』など複数紙が報じている。

 先月末にコパ・スダメリカーナ決勝1stレグの開催地コロンビアへと向かっていたシャペコエンセの選手らを乗せた飛行機がコロンビアのメデジン近郊で墜落。この事故で、6名が奇跡的に生還することができたが、選手19名を含む乗客乗員71名が帰らぬ人となった。

 そして先日、その6名の生存者の中で最後に救助されたネトが昏睡状態から覚醒。現在は自発呼吸や会話ができるまでに回復したと報じられているが、ネトは墜落事故のことを全く覚えてはおらず、決勝の試合がどうなったかを何度も質問したと報じられている。

 さらにネトは、サッカーの試合ではありえない傷が体中にあるのを見て、自分の身に何が起こったのかについても妻にしつこく質問し続けたようだ。シャペコエンセのチームドクターは、ネトの妻が質問に答えられずに苦しんでいたことを受けて、心理学者の合意のもと、全てを説明することを決断。するとネトは、「悪夢が正夢になった」とチームドクターに明かしたという。

「いつか自分で話せる時が来れば本人が話すだろう。墜落事故が起こる前日に彼はその夢を見たようだ。彼が搭乗していた飛行機が墜落しかけていた夢を見て、彼は『妻に飛行機には乗りたくないと言った』と私に話した」

 また、チームドクターは、「事実を知って今彼は強いショックを受けているが、ネトは強い男だからきっと立ち直れるはずだ」と述べ、家族やチーム関係者らを安心させている。

【了】

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