清武弘嗣【写真:Getty Images】
セビージャで出場機会を得られず苦しんでいる清武弘嗣は、やはり冬の移籍市場で新天地を求めることになりそうだ。
スペイン紙『ムンド・デポルティボ』によれば、セビージャのホルヘ・サンパオリ監督はモンチSD(スポーツディレクター)に5選手の獲得を要請しているという。その中にはEU圏外枠で登録しなければならない選手も含まれており、仮に獲得が実現するならば清武かガンソ、マリアーノのうち1人以上がクラブを去らねばならない。
サンパオリ監督が冬の最重要補強ポイントと考えているのはストライカーだ。現状はルシアーノ・ビエットとイシャク・ベン・イェデルの2人しか1トップを務められる人材がいないものの、2人とも期待に応えられているとは言えない。
そこで指揮官はアンデルレヒト所属のポーランド代表FWウカシュ・テオドルチュク、アーセナルのフランス代表FWオリビエ・ジルー、ウェストハムのアルゼンチンU-23代表FWジョナタン・カレッリ、ミランのコロンビア代表FWカルロス・バッカ、そしてアトレチコ・ミネイロ所属のアルゼンチン代表FWルーカス・プラットの5人を獲得候補に挙げている。
このうちバッカはEU圏内のパスポートを保有しておらず、復帰となれば清武の立場は危うくなる。同選手はミランでジャンルカ・ラパドゥーラの台頭に押されて居場所を失いつつある。そして先月末にはオフを利用して古巣セビージャの練習に参加していた。プラットとカレッリはイタリアにルーツを持ち、EU圏内選手として登録できる可能性がある。
なおセビージャがこの冬に手放す選手としては、清武の他にDFティモテー・コロジエチャク、GKダビド・ソリア、DFベノワ・トレムリナス、そして負傷離脱中のMFミカエル・クローン=デリがリストアップされている。
スペイン・ガリシア地方の新聞『エル・イディアル・ガジェゴ』は、清武のデポルティボ・ラ・コルーニャ移籍の可能性を伝えている。同クラブはリーガ・エスパニョーラでプレー経験を持つ攻撃的な選手を探しており、ビジャレアルのMFデニス・チェリシェフやセビージャのFWホアキン・コレアとともに清武獲得を模索しているようだ。
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