バレンシアのチェーザレ・プランデッリ監督【写真:Getty Images】
試合に敗れたバレンシアのチームバスが、暴力的なサポーターグループによる”襲撃”を受ける事件が起こった。10日付のスペイン紙『アス』などが伝えている。
低迷の続くバレンシアは、現地時間10日に行われたリーガエスパニョーラ第15節の試合でレアル・ソシエダとアウェイで対戦したが、結果は2-3の敗戦。リーグ戦では7試合白星がなく、降格圏間際の17位に沈んでいる。
試合を終えた選手たちを乗せたチームバスが空港からクラブ練習場に到着すると、待ち構えていた50名ほどのグループがバスの進行を阻んだ。罵声を浴びせ、車体に打撃を加える様子が車内から撮影した動画に捉えられている。
選手らが練習場で解散して帰宅するため、クラブは警察に助けを求めなければならなかったとのことだ。その後クラブは暴徒を非難する声明を出し、「決して正当化できない暴力行為だ。バレンシアの素晴らしいサポーターの大部分は模範的であり、このグループとは同一視できない。身元を特定するため警察に協力する」と述べている。
9月末に就任したばかりのチェーザレ・プランデッリ監督は、早くも辞任が近いとも伝えられている。かつての強豪クラブはここから低迷を脱することができるだろうか。
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