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鹿島、前半の劣勢覆しアフリカ王者撃破。南米王者の待つクラブW杯準決勝へ

text by 編集部 photo by Getty Images

鹿島アントラーズ
クラブW杯準決勝に進んだ鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】

【マメロディ・サンダウンズ 0-2 鹿島アントラーズ FIFAクラブW杯準々決勝】

 FIFAクラブW杯の準々決勝が11日に行われ、開催国王者の鹿島アントラーズがアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と対戦した。

 クラブW杯初出場となった鹿島は、初戦でオセアニア王者のオークランド・シティ戦に苦戦を強いられたものの、逆転で勝利を収めて準々決勝進出。準決勝進出を懸け、同じく初出場であるサンダウンズとの一戦に臨んだ。

 アフリカ王者は序盤から優位に試合を進め、持ち味のスピードやフィジカルに加えて組織面でも統率されたプレーを披露。鹿島はプラン通りに試合を進めさせてはもらえなかった。

 29分にMFタウが単独で抜け出した場面や、35分に枠を捉えたMFマブンダのミドルなど、決定的だった場面ではGK曽ヶ端が好セーブで鹿島を救う。だが攻撃面では鹿島は全くチャンスを生み出すことができず、前半はシュートゼロ。スコアは0-0ながらも苦しい展開で折り返した。

 だが後半になると一転して鹿島が攻勢。再開から1分も経たずにこの試合最初のシュートを放つと、53分には遠藤のミドルがわずかにゴール上へ。57分には土居がエリア内でのターンから決定的なシュートを放ち、その2分後にも西のボレーがライン上でDFのカバーに阻まれるなど、立て続けにゴールを脅かしていく。

 勢いをゴールに繋げたい鹿島はエース金崎を投入すると、その直後に先制のゴールが生まれた。ゴール前へ抜け出した赤崎はシュートを打てなかったが、右サイドに流れてクロスを上げる。逆サイドからヘディングで丁寧に土居が折り返し、最後は遠藤のシュートがGKに当たりながらもゴールに転がり込んだ。

 前半とは打って変わって充実した戦いぶりを見せた鹿島は、石井監督の采配が的中した形で88分に決定的な追加点を奪う。交代で出場したばかりの鈴木優磨が右サイドからマイナスのクロスを折り返し、ゴール前で受けた金崎が冷静にシュートを決めて2-0。勝利を確実とする2試合連続ゴールを挙げた。

 そのまま2-0で試合を終えた鹿島は、14日に行われる準決勝で南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と対戦。敗れたサンダウンズは5位決定戦でアジア王者の全北現代(韓国)と対戦する。

【得点者】
63分 0-1 遠藤康(鹿島)
88分 0-2 金崎夢生(鹿島)

【了】

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