マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督【写真:Getty Images】
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、サッカー界における過密日程の進行が危険な粋に達していると主張し、選手を守るため試合での交代人数を増やすことも必要だと訴えている。10日付の英メディア『スカイ・スポーツ』などが同監督のコメントを伝えた。
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は先日、ワールドカップの出場チーム数を現在の32から48へ拡大する構想を明かした。各チームの戦う試合数は変わらないことが想定されているが、FIFA会長は他にクラブW杯の拡大案の構想も抱いており、実現すれば過密日程に拍車が掛かることも懸念される。
「イングランドだけではなく、世界中でのことだ。今度は48チームでのW杯という話もしているが、選手たちを殺すことになってしまう。彼らには一息つく時間が必要だ」とグアルディオラ監督は、選手への負担が増える一方である状況に警鐘を鳴らしている。
「シーズンを終えて1週間後にはW杯があり、その3週間後にはプレシーズンで中国やアメリカやオーストラリアへ行かなければならない。そこでミランやユベントスや(レアル・)マドリーと戦い、良いプレーをして勝つことを要求される」と、欧州のトップクラブにとっては恒例となった世界各国へのプレシーズンツアーに対する不満も口にした。
選手の負担を軽減するため、試合における選手交代の人数を増やすことも提案している。「交代は3人だけだが、なぜ4人や5人や6人にできないんだ? そうすれば負傷も減り、試合はよりオープンになり、良いことばかりだろう。FIFAには別の意見があるようだがね」
今年3月には、FIFAは「4人交代制」の導入試験を実施することに同意している。コパ・アメリカ・センテナリオやリオデジャネイロ五輪、U-20女子W杯での試験に続いて、現在日本で開催中のクラブW杯でも試合が延長戦に入れば4人目の交代が認められる。
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