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FIFA前会長が現会長に苦言。「敬意を欠いている。電話にもメールにも無反応」

text by 編集部 photo by Getty Images

ゼップ・ブラッター
FIFAのゼップ・ブラッター前会長【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)前会長のゼップ・ブラッター氏は、ジャンニ・インファンティーノ現会長が自身への「敬意を欠いている」として苦言を呈した。8日に英メディア『BBC』が伝えている。

 1998年からFIFA会長を務めていたブラッター氏は、2015年に明るみに出たFIFAの大規模汚職に関与した疑いを受け、5期目の当選を果たした直後に辞任を表明。今年2月に後任としてインファンティーノ現会長が選出された。

 ブラッター氏は、自身の後任となったインファンティーノ会長への協力姿勢を示したことを振り返った。「彼の当選後には、非常に良い形で接触することができた。彼は私の家に寄って、赤ワインを飲んで談笑した。FIFAで解決すべき問題のリストを作成してあると伝えたよ。彼はそれに取り組むつもりだと言っていた」

 だが、その後ブラッター氏はインファンティーノ会長とは連絡が取れない状態になったという。「手紙を送ったし、彼の個人的な電話番号も知っている。Eメールも送った。だが一度も返事はない。今は弁護士を通して話をするだけだ」と前会長は話している。

「どんな会社であれ、新しい社長が前社長に敬意を示さないようなことは見たことがない」とブラッター氏。だがインファンティーノ会長としては、汚職疑惑で去った前任者からの助言を受けるつもりはないのかもしれない。

【了】

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