元ブラジル代表のロナウジーニョ【写真:Getty Images】
元ブラジル代表FWロナウジーニョなどのビッグネームが、シャペコエンセに加入することはなさそうだ。クラブ会長が、今後のチーム再建に向けた方針を語っている。9日付のスペイン紙『マルカ』がインタビューを伝えた。
ブラジル1部リーグのクラブであるシャペコエンセは、先日コロンビアで起きた飛行機墜落事故により、選手19名や会長、監督、スタッフらを失うことになった。大きな悲しみを背負いつつ、今後は再建に向けた厳しい道のりを進んでいかなければならない。
ブラジル国内外のクラブから選手の無償レンタルなどの申し出が集まる一方で、大物選手がシャペコエンセを助けるため同クラブに加入する可能性も浮上していた。ロナウジーニョや元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメの加入が噂され、アイスランド代表FWエイドゥル・グジョンセンもシャペコエンセ入りに名乗りを上げた。
だが、死去した会長の代役を務める事になったイバン・トッツォ副会長は、ビッグネームを迎え入れることを考えてはいないようだ。「シャペコエンセに来て我々を助けたいという選手たちや、選手の提供を申し出てくれたクラブの善意には心から感謝しなければならない」と前置きしつつ、今後の方針について次のように話している。
「名前の知られた選手たちがクラブに来る可能性は否定する。そういった経歴の選手たちをクラブに抱えたことはないし、我々がつつましいクラブであることは誰もが知っている。ビッグクラブのような大きな報酬を支払う贅沢はできない。おそらく若いプロ選手や、2部でプレーしている選手、1部のクラブに放出されたような選手たちを求めることになるだろう」
他クラブからは、シャペコエンセに対して今後3シーズンの降格を免除するという案も提示されていたが、トッツォ会長はブラジルサッカー連盟(CBF)に対してこれを断ることを伝えたとも認めている。「他のチームと同じ条件で戦いたい。競争相手たちと同じ武器で、我々の持っていたものをもう一度勝ち取れることを目指していくつもりだ」と語った。
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