インドのFCゴアを率いるジーコ監督【写真:Getty Images】
元ブラジル代表のジーコ氏は、自身が主催して今月末に開催するオールスターマッチについて、先日起きた飛行機事故による犠牲者を追悼する意味も込めた試合とすることを発表した。8日付のブラジル『グローボエスポルチ』が会見での同氏のコメントを伝えている。
ブラジル1部リーグのシャペコエンセの選手らを乗せた飛行機は、先月28日にコロンビア国内で墜落。選手19名を含めた71名が命を落とす悲劇的な事故となった。
現在インドのFCゴアで監督を務めているジーコ氏は、毎年開催しているチャリティーマッチ「ジョーゴ・ダス・エストレーラス」を犠牲者への追悼の機会とし、収益の一部を遺族に寄付する意向を明らかにしている。「我々全員が痛みを感じている。多くの友人が失われてしまった。世界中が連帯を示しており、我々の試合も例外ではない」とジーコ氏は述べた。
試合は現地時間の今月28日にリオデジャネイロのマラカナンスタジアムで開催される。シャペコエンセの会長代行を務めるイバン・ポッツォ副会長と、コパ・スダメリカーナ決勝でシャペコエンセとの対戦を予定していたコロンビアのアトレティコ・ナシオナルの会長も招待されるとのことだ。ユニフォームにシャペコエンセのエンブレムをつけることも予定されている。
ブラジルのレジェンドであるカルロス・アウベルト氏が今年10月に死去したことで、今回の試合は同氏に捧げられるものとなることも計画されていた。試合には、カルロス・アウベルト氏の息子でありかつて名古屋グランパスでプレーしたDFトーレスも招かれているとのことだ。
会見で明かされたその他の出場メンバーには、ジーコ氏と同じく元日本代表監督であるファルカン氏や、元ブラジル代表DFアウダイール氏、現代表MFのレナト・アウグスト(北京国安)、ともにフラメンゴに所属する元JリーガーのFWエメルソン、GKムラーリャ(アレックス・サンターナ)なども含まれている。
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