バルセロナのネイマール【写真:Getty Images】
バルセロナのブラジル代表FWネイマールは、レアル・マドリーとの”クラシコ”でゴールを決めたとすれば、ユニフォームの下に準備したシャペコエンセのユニフォームを見せるつもりだったと明かしている。スペインテレビ『ゴル』が8日にインタビューを伝えた。
ネイマールの母国ブラジルのクラブであるシャペコエンセは、コロンビアでの試合に向かっていた飛行機が墜落し、選手19名と監督・スタッフらが命を落とすことになった。サッカー界を大きく揺るがした悲しい事故に、世界中の選手や関係者らが追悼の意を表している。
ネイマールも、現地時間3日に行われたリーガエスパニョーラ第14節のクラシコで、犠牲者への思いを伝える準備をしていたという。「レアル・マドリー相手にゴールを決めたら、シャペコエンセのユニフォームを見せるつもりだった。それが、その時の僕にできることだった。遺族を助け、力を与えるためのメッセージを発信することだ」と話している。
1-1のドローに終わったクラシコで、結局ネイマールがゴールを決めることはなかった。リーガでは第7節セルタ戦以来7試合ゴールがなく、バルサに加入して以来最長の無得点期間となっている。
シャペコエンセの犠牲者に対する追悼としては、ネイマールは元セレッソ大阪・ジェフユナイテッド千葉のFWケンペスの息子に向けた激励のビデオメッセージも送っている。また、所属クラブのバルサは8日に、来年夏に行われるジョアン・ガンペール杯の試合にシャペコエンセを招待したことを明らかにした。
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