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FIFA、日本で8日開幕のクラブW杯でビデオ判定を本格テスト

text by 編集部 photo by Getty Images

横浜国際総合競技場
クラブW杯初戦の行われる横浜国際総合競技場【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)は7日、日本で開催される2016年FIFAクラブワールドカップでビデオ・アシスタントレフェリー(VARs)の本格的な導入試験を行うことを発表した。

 VARsは、ピッチ上の審判団とは別に、モニタールームで試合の映像を確認して主審の判定を助ける。FIFA主催の国際大会では初の導入であり、9月のイタリア対フランス戦、11月のイタリア対ドイツ戦の2試合の国際親善試合で行われたテストをさらに一歩前進させた形となる。

 ビデオ判定の対象となるのは「試合を変える」可能性がある重要な場面でのジャッジであり、得点の有無、PKの判定、一発レッドカードの提示、誤った選手に罰則が与えられたケースなどが含まれる。過去に行われたテストでは主審からの要請があった場合のみVARsが映像判定による判断を提供していたが、クラブW杯では主審による「明らかな誤り」があったと判断された場合にVARsの側から情報を提供することが可能となる。

 主審はVARsによる判断を伝えられたあと、ピッチ脇に設置されるモニターでプレーを再確認することも可能。ジャッジに関する最終的な決定権はあくまでも主審に委ねられることになる。FIFA審判委員会の代表者を務めるマッシモ・ブサッカ氏は「試合の本質的な流れが維持されるようにしたい」ともコメントしており、VARsが試合の円滑な進行に影響を及ぼさない形での導入を目指すことも強調している。

 2016年クラブW杯は、8日に横浜国際総合競技場で行われる鹿島アントラーズ(開催国王者)対オークランド・シティ(オセアニア王者)の試合で開幕。欧州王者レアル・マドリーや南米王者アトレティコ・ナシオナルなど全7チームが参加し、18日まで開催される。

【了】

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