ハーフナー・マイク【写真:Getty Images】
オランダ・エールディビジ(1部)のADOデン・ハーグに所属する日本代表FWハーフナー・マイクに中国移籍の可能性が浮上している。蘭メディア『Voetbal Premier』が報じた。
今季はリーグ戦3ゴールにとどまっているハーフナーだが、中国1部の上海申花が獲得に関心を示しているという。ADOデン・ハーグは財政難に見舞われており、冬にエースを売却し、その資金で難局を乗り切るつもりのようだ。
そもそもADOデン・ハーグには中国資本が投資している。2014年、北京に拠点を置くユナイテッド・ファンセンという企業がクラブの株式の98%を890万ユーロ(約11億円)で取得して経営に参画していた。
しかし、その中国企業から約束されていたはず資金が届かずクラブは財政難に陥っている。ユナイテッド・ファンセン側は将来に向けたビジョンを欠くADOデン・ハーグの姿勢に否定的で、両者の関係は困難な局面を迎えているようだ。
そこでハーフナーを中国へ売却することによって当面の運営資金を確保する意向とみられる。上海申花は今年の夏にも同選手獲得を試みたようで、その時は本人に移籍の意思がなく断られていた。
ハーフナーの現行契約は2018年の夏までで、ADOデン・ハーグに相応の移籍金を残せるタイミングは少なくなっていく。また記事では労働許可証の取得の難しさなどから選手本人が次の移籍先の候補からヨーロッパを外しているとも述べられている。
底なしの資金力で急速に成長を遂げている中国リーグのクラブは、今冬の移籍市場で日本人選手に注目しているのかもしれない。広州恒大が浦和レッズの槙野智章獲得に動いたと報じられ、FC東京の森重真人に関心を示すクラブもあると伝えられている。果たしてハーフナーの移籍は実現するのだろうか。
【了】