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香川真司 8年前

ドルト、レアル戦の秘策は「創造性の放棄」。“野戦病院”状態で挑むCL首位通過への応急処置

text by 本田千尋 photo by Getty Images

創造性の放棄は結果につながるか?

レアル
レアル・マドリーはバルセロナとのクラシコを終えたばかり【写真:Getty Images】

 ホームで最終戦を迎えるレアルは、1位通過を目指して勝ちに来る。9月27日にドルトムントで行われた対戦時のように、ボールを明け渡してくることはないはずだ。敗北は何より“白いプライド”が許さない。

 そうしたレアルの出方を踏まえれば、ここは“10番を放棄したサッカー”を選択しても良いのではないか。今回の遠征には膝の問題でゲッツェも帯同していない。

 3日のボルシアMG戦では、2シャドーの一角に入ったデンベレが創造性を発揮して、4-1の大勝を収めた。そのままデンベレを“10番”として起用して、中盤で攻撃に違いを作り出す選択肢もある。

 しかし無理に勝つ必要がなく、心理面で若干優位に立つことができることを考えれば、守備に比重を置いて、シンプルにカウンター狙いで良いのではないだろうか。5バックに3ボランチで、例えばロイスとオーバメヤンの2トップだ。

 レアルは3日にアウェイでバルセロナとのクラシコを終えたばかり。コンディション面でダメージの残る相手であれば、ロイスや、デンベレをウインガーとして活かして、縦にスピーディーに攻める方が効果的だ。

 創造性を放棄することで、かえって結果に繋がることもある。

 その意味でもレアルとのCLグループF最終戦は、なおさら香川が無理を押して出場する状況ではないだろう。しっかりと足首の痛みを治してコンディションを整え、年内残り3試合となったブンデスリーガに備えたい。

(取材・文:本田千尋【マドリード】)

【了】

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