セナド・ルリッチ【写真:Getty Images】
ラツィオは現地時間4日、ローマとダービーマッチを戦い、0-2で敗れた。試合後、MFセナド・ルリッチが人種差別的な発言をしたことで、クラブが謝罪する騒動が起きている。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。
白熱のダービーマッチは、良くない方向にヒートアップしてしまった。ルリッチはインタビューでローマのDFアントニオ・リュディガーについて、「2年前までシュトゥットガルトでベルトと靴下を売っていた。それが今では大物気取りさ。彼が悪いんじゃない。周囲がそうさせたんだ」と“口撃”している。
「ベルトと靴下を売っていた」というのは、路上で物を売っている黒人を指すのが一般的で、人種差別ではないかという声があがっている。その後ルリッチは「白人だって靴下を売る」と、人種差別の意図はなかったとした。
だが、クラブは即座に動き、広報担当のアルトゥーロ・ディアコナーレ氏が「クラブを代表して謝罪する」とコメント。「一線を越えてしまった。大事なことは過ちを認めることだ。我々は戦いの中にフェアプレーを求めている。それこそがラツィオのスタイルだ」と強調した。
クラブはルリッチにお灸を据えることになるかもしれない。
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