デル・アリ【写真:Getty Images】
トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、イングランド人が思っているほど、イングランドのフットボールはピュアではないと考えているのかもしれない。英紙『ガーディアン』などが、アルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。
トッテナムは現地時間3日、プレミアリーグ第14節でスウォンジー・シティに5-0で大勝した。だが、先制点を呼び込んだPKがMFデル・アリのシミュレーションだったのではないかと議論になっている。
アリのプレーについてポチェッティーノ監督は、「状況を再現することは難しいから、アドバイスは大変だ。そこについて取り組むのは困難だね。とにかく、彼と話してみなければいけない」と語った。
だが、元アルゼンチン代表のポチェッティーノ監督は、イングランドもほかの国と変わらないと主張。自身が出場していた2002年ワールドカップのイングランド戦を引き合いに出し、こう話している。
「(マイケル・)オーウェンがダイブしたのは15年前のことだ。イングランドのフットボールがいつもフェアプレーだなんて思わないでほしい。私は触っていなかった。それが真実だ」
「今日のサッカーはもっとグローバルで、常にずるをしようとするラテン系の人たちの影響がある。20年、25年、30年前だったら、もっと純粋だったのだろう」
シミュレーションは南米では技術の一つという見方もある。トッテナム指揮官は、「アルゼンチンでは(練習を)したね。それは確かだ。ただ、何年も前の話で、今はどうか知らない。ただ、そういったことも練習の一部だった」と認めている。
それでも、トッテナムで同様の練習を取り入れているかと問われると、「もちろんノーだ。私は好きじゃないからね」と返答した。
シミュレーションには他国よりも厳しい声があるイングランドだが、少しずつ変わってきているのかもしれない。
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