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監督交代後も苦戦続くインテル。前監督が指摘する”最大の問題点”とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

フランク・デ・ブール
インテル前監督のフランク・デ・ブール氏【写真:Getty Images】

 先日インテルの監督を解任されたフランク・デ・ブール氏は、クラブ組織としての指揮系統が明確でない部分にインテルの本当の問題があると指摘している。母国オランダの『ジッゴ・スポーツ』に語ったとして、3日付のイタリア複数メディアが伝えた。

 今シーズン開幕前にインテルの新たな指揮官に就任したデ・ブール氏だが、成績不振によりわずか84日でのスピード解任となった。後任にはステファノ・ピオリ監督が就任したものの、その後の公式戦4試合で1勝1分け2敗と、インテルは依然として苦戦が続いている。

 低迷の真の原因は監督ではなく、クラブの体制にあるとデ・ブール氏は感じているようだ。「オーナーは中国人で、会長はインドネシア人で、クラブ役員たちはイタリア人。全員が力を持っているようで、本当に力を持っている者は誰もいない。それがインテルの最大の問題だと思う」と同氏は語った。

「こういう状況の中で、大きな要求だけは持っているが、まずはクラブ内部の組織がどうなっているかに目を向けるべきだろう」と手厳しく指摘している。

 自身のチーム作りについては、「ユベントス戦のように、試していたシステムがうまくいったこともあったが、調子の波が激しすぎた。時間が必要だったんだ」とデ・ブール氏。「ナポリではプロジェクトの成果が出るのに8年間が必要だったが、インテルは始まったばかりだ。わずか2週間で何かを見せることが期待されていた」と、あまりにも早く結果を要求されていたことへの不満を見せた。

 現地時間2日に行われたセリエA第15節では、インテルはナポリに0-3で敗戦。8日には、すでに敗退の決まったヨーロッパリーグのグループステージ最終節でスパルタ・プラハと対戦する。

【了】

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