香川、ゲレイロが欠場へ。中盤の創造性を欠くボルシアMG戦
今節は欠場が濃厚な香川真司【写真:Getty Images】
10月29日のシャルケ戦の後で、香川真司は「ポゼッションを高めてやることは去年から変わってない」と、チームとして目指す方向にブレがないことを強調した。フランクフルト戦でも「ポゼッションを高めて」ボールを回したが、デンベレという個に頼った1点に止まった。つまり本質的には、フランクフルト戦はHSV戦を繰り返したに過ぎないのだ。
よってボルシアMG戦では、「技術、メンタル、意欲」を呼び起こすのはもちろんのこと、「ポゼッションを高めて」ボールを回すだけでなく、攻撃面での工夫が求められる。しかし、前日練習に筋肉系の問題で離脱しているゲレイロと、足首の痛みで別メニューでの調整が続く香川は参加しなかったという。
香川とゲレイロのボルシアMG戦でのメンバー入りは難しそうだ。中盤で違いを作れる選手として、ゲッツェは起用されるだろう。しかし、ゲッツェもフランクフルト戦ではインパクトを残せなかった。
ロイスは戦列に復帰したが、周囲を活かすのではなく、どちらかといえば活かされる選手。中盤の創造性を欠いたまま、ドルトムントはボルシアMG戦に挑むことになりそうだ。
CLと並行して戦っているためか、ボルシアMGも現在13位と調子は上向いていない。しかし、トゥヘルが前日会見で「難しいゲームになる」と、粘り強く戦うことを強調するように、簡単な相手ではないだろう。11月23日のCLでは、マンチェスター・シティを相手にホームでドローに持ち込んでいる。
どのようにしてブンデスの中位クラスからの脱却を図るのか。ボルシアMG戦は、その試金石となりそうだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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