コパ・スダメリカーナのトロフィー【写真:Getty Images】
コパ・スダメリカーナの前回王者であるコロンビア1部インデペンディエンテ・サンタフェが、レプリカのトロフィーをブラジル1部のシャペコエンセに贈呈した。1日にコロンビア紙『エル・ティエンポ』が伝えている。
現地時間11月28日、コパ・スダメリカーナ決勝1stレグでアトレティコ・ナシオナルと対戦するためにコロンビアへと向かっていたシャペコエンセの選手たちを乗せた航空機が墜落した。この墜落事故で選手19名と監督以下スタッフを含む乗客乗員71名が命を落とし、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は試合の延期を発表している。
この悲劇的な事故を受け、前大会にアルゼンチン1部のウラカンを破って王者に輝いたサンタフェは、当時獲得したレプリカのトロフィーをシャペコエンセに贈呈することを決断。コロンビアのメデジンでシャペコエンセの幹部であるマルセル・ゾレト氏と会った後、サンタフェのセサル・パストラーナ会長は、「我々の心がそうさせた。痛みや悲しみを感じ狼狽した」とこの行為に至った経緯を説明している。
「1年前、我々は彼らと同じように期待に胸を膨らませて出発したよ。だからこそ、このトロフィーは永遠に彼らのものであってもらいたい。これは我々の兄弟へのクラブと選手とサポーターの気持ちの表れだ」
延期が発表されたコパ・スダメリカーナ決勝の開催は依然未定のままだが、ナシオナル側はコパ・スダメリカーナのタイトルをシャペコエンセに譲りたいという意向を表明。それに対してCONMEBOLはまだ何も決定を下してはいないが、その申し出を受け入れるのではないかと報じている現地メディアもある。
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