国際サッカー連盟【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は2日、シャペコエンセの選手たちを乗せた航空機が墜落した事故を受けて、今週末に行われる世界中の試合で1分間の黙とうを捧げ、そして選手たちが喪章を付けて試合を行うよう要望したことを公式サイトを通じて発表した。
現地時間11月28日、開催が予定されていたコパ・スダメリカーナ決勝1stレグに挑むためにコロンビアへと向かっていたシャペコエンセの選手たちを乗せた航空機が墜落。この墜落事故で奇跡的に救助された3選手を含む6名の生存者を除き、乗員乗客71名が帰らぬ人となった。
この悲劇を受けて、FIFAが墜落事故に巻き込まれて命を失った犠牲者を追悼することを要望。今週末に世界中で行われる全ての試合で1分間の黙とうを捧げ、全ての選手が喪章を着用するよう要望したことを発表した。
この事故が起きてから、これまで世界中が哀悼の意を表している。すでに世界各国で試合前に黙とうが捧げられており、今週末に行われる試合でも黙とうや喪章の着用が実施されることが決定したりするなど様々な形で追悼の思いが示されていたが、今回のFIFAの要望により、それが全世界で実施されることになっている。
今週の初めには、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が「サッカー界にとって本当に、本当に悲しい1日だ」と公式サイト上で哀悼の意を表明。また、現地時間2日には、ブラジル代表のチッチ監督を含める著名人が見守る中、シャペコエンセのホームスタジアムで犠牲者たちの葬儀が行われる予定だと伝えている。
【了】