元アルゼンチン代表のフアン・ロマン・リケルメ氏【写真:Getty Images】
飛行機墜落事故で多くの選手を失ったブラジルのシャペコエンセの再建を助けるため、元アルゼンチン代表MFのフアン・ロマン・リケルメ氏が同クラブで現役に復帰する可能性があるのではないかという期待と憶測が強まっている。1日付のスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』などが伝えた。
シャペコエンセの選手らを乗せた飛行機は現地時間28日夜にコロンビアで墜落し、選手19名を含む71名の命が失われる悲劇的な事故となった。トップチームの選手の大半を失い、シャペコエンセの再建は困難を極めることが予想される。
現在どのクラブにも所属していない元ブラジル代表のロナウジーニョに対し、シャペコエンセに加入してほしいという声が強まる一方で、もうひとりの大物選手が“新戦力“候補として名前を挙げられている。アルゼンチン代表やボカ・ジュニオルスなどの“10番“として活躍したリケルメ氏だ。
2015年1月に現役を引退した38歳のリケルメ氏だが、飛行機事故の数日前には「弟からもう一度プレーするように求められている」と語り、現役復帰の可能性を示唆していた。ブラジルメディアによる報道として、シャペコエンセに対して6ヶ月間無償でプレーすることを申し出たらしいという話も伝えられている。
かつてバルセロナで“10番“をつけていたリケルメ氏は、2003年にロナウジーニョが加入したことで10番を奪われる形となったが、その後移籍したビジャレアルで大きな活躍を見せた。両者がブラジルの地で共演を見せる可能性もあるのだろうか。
【了】