元ジュビロ磐田のサルバトーレ・スキラッチ氏【写真:Getty Images】
かつてJリーグでプレーした元イタリア代表FWのサルバトーレ・スキラッチ氏は、サガン鳥栖からのオファーが報じられたユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンに対して日本行きを勧めている。イタリアメディア『トゥットメルカートウェブ・ラジオ』が1日にインタビューを伝えた。
38歳となった現在でもユベントスとイタリア代表の不動の守護神として活躍を続けているブッフォンに対しては、イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督が率いる鳥栖が獲得に動いていたが断られたと一部メディアで報じられていた。
だが日本でのプレー経験があるスキラッチ氏は、もし移籍が実現すればブッフォンにとってプラスになることだと考えているようだ。去就に関しては「彼次第だ」としながらも、「キャリアの終盤にある選手には、そういう経験をするように勧めたい。(フランチェスコ・)トッティにも言えることだ。金銭面とは関係なく、今後の人生に向けて興味深い経験だ」とアドバイスを送った。
1990年イタリアW杯の得点王であり、1994年から97年までジュビロ磐田で活躍したスキラッチ氏にとっても、日本での体験は強く印象に残っている様子だ。「素晴らしい経験だった。日本のリーグはとても興味深いよ。大勢の日本人選手が欧州でプレーしているのは、(日本の)サッカーが大きく成長したからだ」と語った。
だが実際には、ブッフォンがJリーグでプレーすることは現実味のある話ではないかもしれない。1日付の伊紙『レプッブリカ』は、「ユベントスと2018年までの契約がある。ロシアW杯後に何が起こるかはまだ分からないが、彼がJリーグへ出ていくと仮定するのは難しいだろう」という見通しを伝えている。
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