救助されたアラン・ルシェウ【写真:Getty Images】
コロンビアで起きた航空機墜落事故では、いち早く現場に到着していた地元の少年が、生存者を救助する上で大きな貢献を果たしたのだという。スペイン『EFE通信』による報道を各国メディアが伝えている。
ブラジル1部のシャペコエンセの選手らを乗せた航空機は、現地時間28日にコロンビアのメデジン近郊の山間部に墜落。搭乗していた77名のうち71名が命を落とす大惨事となった。
墜落現場の立地や濃霧・豪雨の影響もあって救助作業は困難を極めたが、最終的に選手3名を含む6名が奇跡的に救助された。その救助にあたり、10歳前後とみられる地元の少年による案内が大きな助けになったという話が伝えられている。
負傷者の救助に協力した地元男性のセルヒオ・マルランダ氏は、医師である兄弟からの連絡を受け、4WD車で墜落現場へ向かったという。「(到着して)車を停めると子供がやってきて、『向こうに負傷者がいる』と教えてくれた」と同氏は話している。マルランダ氏は警察の指示も受けてその場所へ向かい、最初に生存が確認されたDFアラン・ルシェウの救助に協力したとのことだ。少年の名や身元などは明らかにされていない。
マルランダ氏はまた、救助直後のルシェウの様子についても語った。「彼は毛布にくるまれた状態で車に乗せられた。家族や友人たちのことを質問し、骨折しているので腰がすごく痛いと言っていた」と話している。その後同選手は近隣の病院へと搬送された。
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