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帯同しなかったシャペコエンセ最古参GK、悲痛な思いを胸に現役引退を表明

text by 編集部 photo by Getty Images

ニヴァウド
現役を引退したGKニヴァウド【写真:Getty Images】

 現地時間12月1日に予定されていたコパ・スダメリカーナ決勝に挑むメンバーに帯同しなかったブラジル1部シャペコエンセに所属する42歳のGKニヴァウドは、航空機墜落事故の犠牲となったメンバーへの悲痛な思いを胸に現役引退を決意した。30日にブラジルメディア『グローボエスポルテ』が報じている。

 現地時間28日に、シャペコエンセの選手たちを乗せた飛行機がコロンビアで墜落する事故が起きた。この事故により搭乗していた22名のメンバーは、奇跡的に救助された3選手を除いた全員が命を落としている。

 この悲劇的な事故に、2007年からシャペコエンセに所属して来たチーム最古参のニヴァウドは大きなショックを受けたようだ。チームに帯同しなかった同選手は、これまでクラブで公式戦298試合に出場。これによりニヴァウドは、最終節のアトレチコ・ミネイロ戦に数分間出場し、クラブで通算299試合出場を達成して現役を引退するという計画を立てていたようだが、この事故によりその実現の可能性はなくなったという。

 ニヴァウドは、「(カイオ・)ジュニオール監督から出番はないから連れて行かないと言われた」と遠征メンバーから外された理由を明かすと、「僕はもうスポーツマンではなくなった。今は新たなシャペコエンセを作るためにここに残った選手たちと共にクラブの未来について考える時だ」と涙を流しながら述べ、最終節を待たずに引退する決断をしている。

 この事故で2人のGKの生存が確認された。しかし、ダニーロは重症により搬送先の病院で息を引き取り、もう1人のジャクソン・フォルマンは、負傷により右足を切断したと報じられている。

【了】

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