「15ポイント差をつけられていても関係ない」
「(試合序盤は)少し硬くなっていたと思いますが、普段とそんなに違ったとは思いません。決勝ではさらに緊張がなくなるでしょうね。僕らには自信があります。今日の勝利が勢いになると思います」
キャプテンの小笠原満男は、決勝を戦う2チームのリーグ戦での最終成績が試合に影響することはないと主張した。最大のライバルクラブの10年ぶりのリーグタイトル獲得を阻みたいという思いでモチベーションがことさら高まるわけでもないと話している。
「相手がどこでも気にならないです」と小笠原はいつも通り率直な様子で語った。「見方を変えればもちろん、(セカンドステージでも)結果を出したいと思っていましたが、それはそれ、これはこれです」
準決勝で同点ゴールを狙うフロンターレに対する守備固めとして投入された三竿健斗も同様の考えを口にしている。より大きな期待の重荷を背負っているのはレッズの方だと考えているようだ。
「リーグ戦とチャンピオンシップは別物です。15ポイント差をつけられていても関係ないですね。アグレッシブに戦って勝つしかないです。プレッシャーがあるのは僕らよりも向こうだと思います。難しい試合にはなると思いますが、自分たちのサッカーができれば勝てるはずです」
だがリーグ戦とは無関係な試合であることをいくら強調してみたところで、この2試合に勝利を収めたチームが2016年のリーグ王者として歴史に名を残すという事実に変わりはない。
アントラーズは、試合への熱が高まる場面でこそ力を発揮できることを何度も示してきた。12月3日に埼玉で行われる決勝第2戦が焼け付くような熱気に包まれることは間違いない。果たして、レッズは火傷せずに済むだろうか。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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