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マンU、ホーム4連続ドローも明確になった攻撃の型。好機量産で、白星までは紙一重

text by 小澤亮太 photo by Getty Images

数字は物足りないが、内容は決して悪くない

マンチェスター・ユナイテッドスターディング
マンチェスター・ユナイテッドのスターティングイレブン

 確かに先制点を許してからポグバとイブラヒモビッチの個の力で同点に追いつくまで、キャリックの不在が響いていた。縦にボールが入らず、ウェストハムが敷く5-4のブロックの外でボールを回すことに終始。

 それでも追いついたあとはチームに勢いがもたらされ、ラッシュフォード、リンガードのスピードでカウンターを仕掛け、スペースを突いてチャンスを作り出した。さらにウェストハムの3バックはイブラヒモビッチに対するマークの受け渡しが上手くできず、シンプルなクロスも有効な手段となっていた。

 後半にはウェイン・ルーニー、ヘンリク・ムヒタリアンを投入。押し込んだことでポグバも高い位置を取ることができ、最後はフェライニも加えてのパワープレー。人も代え、様々な手段でゴールに迫った。

 プレミアリーグ公式データでも、ポゼッション率は68.1パーセント。シュート数17本、枠内には8本。パス本数とコーナーキックの数はウェストハムの倍。ユナイテッドが試合を支配していたことが分かる。試合終了後のオールドトラッフォードにはブーイングも歓声も起こらず、ぶつける場所がない何かもどかしい思いが充満していたようだった。

 リーグ戦ホーム4試合連続の引き分け。この4試合で奪った得点は3。物足りない数字ではある。しかし、前任のルイス・ファン・ハール監督時代のような攻撃の停滞感はなく、チャンスも数多く作っている。まさに紙一重。あの手この手でゴールに迫っており、内容は決して悪くはない。これがオールドトラッフォードに漂ったもどかしい思いに繋がっているのだろう。

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