ローマの”王子”フランチェスコ・トッティにとって、今シーズンが現役最後の1年になるとは限らないようだ。25日にイタリアメディア『スカイ・スポーツ』に述べたコメントで、さらなる現役続行の可能性を示唆している。

　出場機会が大幅に減少した昨シーズンには、ローマを退団して現役を引退することになるのではないかという憶測も強まっていたトッティだが、結局契約を延長。ローマでのデビューから25年目のシーズンを戦うことが決まり、9月には40歳の誕生日を迎えた。

「サッカーでは、どんなことも当たり前なわけじゃない」とトッティは語る。「去年には、僕はもう終わったと言われていて、スパイクを脱ぐべきだとされていた。だが、物事がうまくいかない時にはよくあることだ。誰もでも自分の考えを表現する自由がある」と昨シーズンの状況を振り返った。

　自分自身の感触としては、まだプレーを続けていくことが可能だと感じているようだ。「自分の頭や自分の体に自信を持っているし、まだチームのために多くを与えられると確信している。フィジカルの状態が良いのなら、なぜやめる必要があるんだ？」と現役続行に意欲を見せた。

　さすがに毎試合のように出場することは難しくなったとはいえ、今でもピッチに立てば質の高いプレーでチームを勝利に導くことも多い。すでにローマの伝説的存在となったトッティのプレーを、ファンはもうしばらく楽しむことができそうだ。

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