“フィーリングの合う”香川とロイス
CLレギア戦で2得点を奪った香川真司【写真:Getty Images】
もっとも、その試合での長谷部のポジションはボランチで、現在は1列下がってリベロだ。直接的にはマッチアップしない。しかし長谷部は機を見て1列上がって潰しに来る。その意味では、より厄介な相手とも言える。
そして長谷部がリベロに入ってから4試合3失点の守備陣は、8得点を奪ったCLレギア戦の守備陣のように緩くはないだろう。個での打開というよりは、“すごくフィーリングの合う”ロイスや仲間とともに、連係と連動で崩していきたいところだ。
ブレーメン戦でフランクフルトは、2列目からの飛び出しに上手く対応できずに失点した。トップ下から香川が、どのようにゴール前に入っていくかは、得点のカギになるのかもしれない。
25日の前日会見でトゥヘル監督は、香川に言及した。
「シンジは我々にとってとても重要な選手だ。彼はいつもチームのために働いている。我々は完全に彼を含めてプランを練っているよ」
このトゥヘルの言葉を踏まえて、レギア戦で2G1Aと結果を出したこと、ゲレイロが筋肉系の問題を抱えていることを考えれば、フランクフルト戦でも香川の先発はあり得るのではないだろうか。ロイスについては、ベンチスタートの候補なのだという。
ホームで行われたレギア戦からは中3日。日程的に無理はないはずだ。香川とすれば、フランクフルト戦でも結果を残して、自身の、そしてチームの好調に繋げたいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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