フランクフルト好調の要因、リベロ起用の長谷部誠
リベロとしてフランクフルトを支える長谷部誠【写真:Getty Images】
好調を維持できるか。2016年11月26日のブンデスリーガ第12節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでアイントラハト・フランクフルトと戦う。
ここ1ヶ月以上、フランクフルトは負けていない。10月15日にホームでバイエルンと引き分けてから、6試合で4勝2分。特にDFBポカール2回戦のインゴルシュタット戦で長谷部誠が3CBの真ん中、いわゆるリベロのポジションに入ってから、チームはより安定してきているようだ。インゴルシュタット戦の後で『キッカー』誌は「ハセベがアイントラハトを準々決勝に上げる」と記した。
前節ブレーメン戦でも、長谷部は守備の要としてチームの手綱を握った。的確なポジショニングと状況判断で、攻撃時には小気味良くボールを散らし、守備時にはカウンターにも慌てず適切に対処する。
前半のフランクフルトはゴール前で危ない場面を作られることもあり、先制を許したが、後半に布陣を2トップに変更して逆転に成功。リベロ=長谷部という最適解に辿り着いたフランクフルトは、チームとして柔軟な戦術理解も深めている。要するに“好調”ということだ。
香川真司にとっては、この長谷部こそが最も厄介な相手になるだろう。昨季後半戦の同カードでもトップ下で出場した香川は、長谷部のタイトな守備に苦しんでいる。