CL決勝で先制点を決めたセルヒオ・ラモス【写真:Getty Images】
昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、”誤審”により適切なサービスが提供されなかったとして、ファンの一人が損害賠償を求める訴えを起こした。25日付のスペイン紙『アス』が伝えている。
ミラノで開催された2015/16シーズンのCL決勝は、レアル・マドリー対アトレティコ・マドリーによる”マドリッドダービー”となった。1-1で前後半と延長までの120分間を終え、PK戦の末にレアルが優勝を飾る結果となったが、レアルDFセルヒオ・ラモスによる先制点の場面ではオフサイドがあったのではないかとの見方もあった。
アトレティコのソシオであるホセ・アントニオ・カンポン氏は、この判定が「試合の結果を変えた」のは不当であるとして、欧州サッカー連盟(UEFA)とマーク・クラッテンバーグ主審に損害賠償の支払いを求める訴えをスペインの裁判所に提出したという。
カンポン氏はチケット代金の160ユーロに道徳的損害賠償1500ユーロを加えた1660ユーロ(約19万9000円)の支払いを求めている。「映画に行って音が聞こえなかったとすれば返金される。それと同じことだ。規則があり、それが破られた。従って我々は、その責任者として雇用者(UEFA)と被雇用者(クラッテンバーグ氏)に訴えを起こす」とカンポン氏の弁護士は述べている。
カンポン氏と弁護士は、この訴えを通してテクノロジーによる判定がより普及し、誤審問題が解消されることも期待しているとのことだ。
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