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ウェールズの元”無所属ヒーロー”がFIFAに反抗。授賞式での意思表示を宣言

text by 編集部 photo by Getty Images

ハル・ロブソン=カヌ
ウェールズ代表のハル・ロブソン=カヌ【写真:Getty Images】

 ウェスト・ブロムウィッチのウェールズ代表FWハル・ロブソン=カヌは、プスカシュ賞授賞式という晴れの舞台で国際サッカー連盟(FIFA)への抗議の意志を明確にすることを表明している。

 サッカー界の1年間で最も優れたゴールに贈られるFIFAプスカシュ賞は、今月21日に候補となる10ゴールが発表された。ロブソン=カヌは、当時無所属で出場していたEURO2016準々決勝のベルギー戦で見せた”クライフターン”からのゴールが候補に選ばれている。

 来年1月に開催される授賞式に出席することになるロブソン=カヌだが、その機会にひとつの主張を行うことを明確にした。「授賞式でポピーを身につける。投票してくれるみんなにありがとう」と23日にツイッターでコメントしている。

 “ポピーの花“のマークをめぐる問題は、イギリスで大きな騒動となっている。今月11日に行われたロシアW杯欧州予選のスコットランド対イングランド戦では、両国の選手たちが第一次世界大戦の戦没者追悼の意を表すポピーのマークを喪章に付けて試合に臨んだが、これが「政治的、地域や個人のスローガンや宣言、イメージ」の発信を禁じる規定に抵触するとして、FIFAは調査を開始することを明らかにした。

 さらに、その対象はウェールズにも広がった。W杯欧州予選のセルビア戦で観客がポピーのマークを身につけていたり、コレオグラフィーでポピーを表現したりするなどの行動が行われたとして、ウェールズもFIFAによる調査対象となっている。

「僕らのために命を犠牲にしてくれた者たちを思い出すのはとても大事なことだ」とロブソン=カヌは戦没者への思いを『ウェールズ・オンライン』に語っている。そのためにはFIFAとの“真っ向対決“も辞さないようだ。

【了】

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