セビージャの清武弘嗣【写真:Getty Images】
セビージャは、冬の移籍市場で新たなストライカーを獲得するために、日本代表MF清武弘嗣の放出を検討することになるかもしれない。25日付のスペイン紙『マルカ』が見通しを伝えている。
清武は今年の夏にハノーファーからセビージャへ移籍。ホルヘ・サンパオリ監督の就任前に決定した補強であったにもかかわらず指揮官の信頼を得ることに成功し、シーズン開始当初は先発での出場機会を得ていた。
だが、9月を過ぎると急激に出場機会が減少することになってしまった。リーガエスパニョーラでは9月17日の第4節エイバル戦を最後に出場なし。それ以来現在に至るまで、公式戦でプレーしたのはチャンピオンズリーグでの交代出場1試合のみとなっている。
サンパオリ監督は冬の移籍市場で点の取れるストライカーを補強ポイントとしており、獲得可能な選手の選択肢を広げるため、EU外外国人枠を占める清武を放出することも考えるのではないかと『マルカ』は論じている。
現時点では清武とブラジル人のDFマリアーノ、MFガンソが外国人枠を占めており、セビージャはEU内の選手しか補強することができない。一例として、2015年までセビージャでプレーしていたミランのコロンビア代表FWカルロス・バッカも新戦力候補の一人に挙げられるが、外国人枠が空かない限りは獲得が不可能となっている。
出場機会が得られない現状では、他クラブへの移籍は清武にとってもプラスになるのではないかとの見方も伝えられている。移籍先の候補としてはリーガの他クラブや、昨シーズンまでプレーしていたブンデスリーガなどが考えられるという。
サンパオリ監督は、定期的に日本代表に招集されることによる疲労の影響も清武が出場機会を得られない一因だと話していた。代表での試合がない今後数ヶ月は改めて監督へのアピールが期待できる時期となる可能性もあるが、加入半年でセビージャを離れることもあり得るのだろうか。
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