2018年大会からはさらに熱狂が加速? 開催方式の変更を予定
今大会はアジアサッカー連盟から初めて国際Aマッチに認定され、勝敗がFIFAランキングに反映される。今後の諸大会の組み合わせなどを有利にするためにも、各チームはポイントを積み重ねておきたい。
さらに、2018年大会からは大会方式の変更が計画されている。従来のランキング上位7ヶ国+予選勝者1ヶ国による計8ヶ国の本戦ではなく、ランキング上位9ヶ国までを自動的に本戦出場とし、10位と11位はプレーオフによって出場権を争う。
そして10チームを2組に分けて行われるグループステージは、これまでのように開催国を設けるのではなく、ホーム&アウェイによって戦うことになる。ただしグループ内の全チームとホーム&アウェイで試合をするのではなく、抽選によってホームとアウェイの割り振りを決める。よって各チームのグループステージの試合数は4となる。準決勝、決勝は従来通り、ホーム&アウェイのままだ。
これまでグループステージでは、開催国以外の国同士のカードは観客動員に苦しむこともあった。それぞれのホームで試合を行うとなれば、チームにとっては移動などでコンディション作りは難しくなるだろうが、サポーターの熱狂がさらに高まるのは間違いない。
アジア全体のサッカーのレベルを高めるためにも、日本、韓国などの東アジア勢、イランを筆頭とした中東勢、そしてオーストラリアなどに割って入る存在として、東南アジアの国々の底上げは不可欠だ。
その意味でも、このスズキカップは今後も重要な存在だろう。今大会では一体、どんなドラマチックな光景が生まれるのか。決勝第2戦が行われる12月17日まで、目が離せない。
(取材・文:長沢正博【バンコク】)
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