目指すは”ゴール&アシスト”という目に見える結果
2得点1アシストの結果を残した香川真司【写真:Getty Images】
17分の「1点目」。デンベレからのパスをファーで頭で合わせる。
「来るかなっていうのは思っていたんで、上手く相手とも入れ替えていたし、相手もボールウォッチャーになっていたんで、いい形であそこにいれたことがすごく良かったと思います」
18分の「2点目」。ゴール前で右からパスを受けると、冷静に切り返す。
「プレスも緩かったですし、全然余裕があったので、後はしっかりシュートを枠に飛ばすっていうことを意識しました」
32分には、ロイスの復帰後初ゴールをアシストする。
「久しぶりのゴールを、アシストも含めて自分が欲しかったものなので、6点目、7点目ではなくて、1点目、2点目を取ったことに価値がありますし、そこは素直に喜びたいです」
最終的に8-4のスコアとなった大味な試合展開では、「6点目、7点目」ではゴールの価値も薄れてしまう。監督トゥヘルが採用するローテーションから振り落とされないように、存在を証明するためのインパクトを考えても「1点目、2点目」のゴールは重要だ。
そして「取るんだという気持ち」をもって試合に臨んだのは、おそらく香川だけではなかった。今季ほとんど出番がないシャヒンもレギア戦で先発する。香川に続く3ゴール目を決めた。
「すごく良いことですし、こういうチームですから層は厚いから、もちろん出れる選手出れない選手っていうのは出てくるので、ただ、みんな日々トレーニングから本当に必死にやっていますしね」
「そういう選手が結果を残すというのは何より大事ですし、そういう現状のある選手はここで証明していくしかないので。そういうところが結びついたことは良かったですし。ただ、これを続けていかないといけないと思うので、2試合、3試合と、しっかりこういう結果を続けれるように、やっていきたいと思います」
苦しい状況の中で結果を残した仲間を讃えつつ、香川も自らを省みた。レギア戦では結果を示して、存在を証明した。戦線に食らいついた。しかし「ここで」戦いは終わらない。「2試合、3試合」と、食らい続けなくてはならない。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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