ギャラスとナスリの不仲は有名だが…【写真:Getty Images】
元フランス代表DFのウィリアム・ギャラス氏が、アーセナル時代の同僚だったサミル・ナスリの危険な人間関係を暴露した。フランスのラジオ『RMC』が伝えている。
問題児として知られるナスリとギャラス氏は、長く不仲であることが知られていた。2人の関係悪化は2008年、フランス代表の活動中にナスリがチームバス内でティエリ・アンリの座るはずだった席につき、その姿勢にリスペクトを感じなかったことが発端になったという。
その後ギャラス氏がトッテナムへ移籍し、対戦相手としてピッチ上で再会した際も挨拶や握手を交わさなかったことで2人の不仲は決定的となった。そして今も関係は冷え切ったままのようだ。
すでに現役を引退しているギャラス氏は、ラジオの中でナスリの問題児ぶりがよくわかる人間関係を暴露した。そのエピソードは同氏が母国フランスのホテルで家族と食事した後に起こったそうだ。
「昼食を終えてホテルの外に出ると、何人かが私と話そうと近寄ってきた。最初は話したくなかったのだが、その中の1人がよくアーセナルの練習場で見かける人物だと気づいたんだ。
その数日前、私たちは彼(ナスリ)の発言が元で口論をしていて、好きじゃなかった。その人物は遠くの車の中にいるサミルと会って話したがっていたので、私は彼についていこうと準備していたのだが、警官でもある私のいとこが自分たちにしかわからない言葉で『ついていくな』と言ったんだ。
彼がしゃがんだ時、バッグの中からスタンガンのようなものがチラリと見えた。なぜかはわからないが、その時何が起こるかわからなかったので私はラッキーだった」
ギャラス氏はいとこの助言で危険を回避できたものの、ナスリの周囲にいる人間が普通でないことがわかる奇妙なエピソードだった。セビージャ移籍で輝きを取り戻しつつあるフランス代表MFをピッチ外の不要なトラブルが邪魔しなければいいのだが…。
【了】