広島から名古屋に移籍した佐藤寿人【写真:Getty Images】
21日にサンフレッチェ広島は元日本代表FW佐藤寿人の名古屋グランパスへの移籍を発表した。広島は公式HPで「サンフレッチェ広島ファン・サポーターの皆さまへ」という異例のリリースを発表。佐藤寿人の移籍の経緯について述べている。
今季はリーグ戦19試合に出場して4得点に終わったものの、クラブ側は来季も戦力として期待していたようで「佐藤寿人選手とは、シーズン中から来季についての契約を打診し、名古屋から正式なオファーを受けた後も、引き続き残留を要請してまいりました。しかしながら、彼のアスリートとして、より多くの出場機会を求めたいという思いは強く、クラブとしても苦渋の想いで、彼の意志を尊重することにいたしました」と説明している。
広島はここ5年で3度のリーグ優勝を果たしているが、2007年にはJ2への降格も経験している。主力選手が移籍をする中、クラブに残りJ1昇格を目指し、1年での昇格を達成した。
クラブは当時の決断に、「J2に降格した2007年、佐藤寿人選手は、いちはやくチーム残留を表明してくれました。その後、わずか1年でのJ1昇格、さらには3度のリーグ優勝に、言葉に尽くせないほどの貢献を果たしてくれたことに対し、心から感謝しています」と感謝の言葉を述べている。
「ファン・サポーターの皆さまには、主力選手の移籍で、多大なご心配と不安をおかけいたしますが、サンフレッチェ広島はクラブ理念である「サッカー事業を通じて夢と感動を共有し、地域に貢献する」という使命のもと、全力を尽くすとともに、これからも「挑戦」し続けてまいります」とサポーターへメッセージを送っている。
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