広島から名古屋に移籍した佐藤寿人【写真:Getty Images】
今季のJ1を16位で終え、来季のJ2降格が決まった名古屋グランパスは、サンフレッチェ広島から元日本代表FW佐藤寿人を完全移籍で獲得したことを発表した。
2005年にベガルタ仙台から広島に加入した佐藤は、3度のJ1優勝に貢献。自身初のJ1優勝となった2012年には得点王とリーグMVPも受賞している。また、J1通算得点ランキング第2位となる161得点を挙げている。
クラブの公式サイトを通じて新天地での意気込みを述べた佐藤は、降格した名門の復活を誓っている。
「今シーズン、歴史あるクラブがJ2降格という結果となり、名古屋グランパスは今、苦しい時期だと思います。この苦しい時期が、いずれ振り返ったときに後々必要だったと言われるよう、そして名古屋グランパスが本来あるべき姿に戻る為のチカラになれるよう、全身全霊をかけ、戦いたいと思います。自分自身、ベテランといわれる年齢になりますが、チームと共に、まだまだ学び成長していきたいと思います」
Jリーグ発足時のメンバーである“オリジナル10”の一員だった名古屋だが、今季は低迷から抜け出すことができず。小倉隆史氏からボスコ・ジュロヴスキー氏への監督交代、元日本代表DF田中マルクス闘莉王の復帰などで改革を図るも、最終的にはクラブ史上初のJ2降格を喫した。
今季終了後には闘莉王やDF竹内彬、MF小川佳純、MF明神智和、DF安田理大ら多くの選手との契約満了を発表しており、来季は戦力を大幅に入れ替えてJ2に挑むことになる。
いまだ来季の去就が不透明な選手もいる名古屋だが、佐藤は来季の補強第一号となった。
【了】