バルセロナのパコ・アルカセル【写真:Getty Images】
今季バルセロナに加入したFWパコ・アルカセルは、これまで公式戦8試合に出場してまだゴールを決めることができていないが、これは過去30年でも2人しか例のなかったことだという。20日付のスペイン紙『マルカ』が伝えた。
アルカセルは今年の夏の移籍市場の終盤に、移籍金3000万ユーロ(約35億円)でバレンシアからバルサに加入。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの強力3トップ“MSN“をバックアップする“第4のFW“として期待されての補強だった。
だが、加入後初の先発フル出場を果たした19日のリーガエスパニョーラ第12節マラガ戦でも無得点に終わり、これでデビューから8試合連続のノーゴールとなった。交代での出場が多く、プレー時間は長くはないとはいえ、まだ期待に応えることはできていない。
『マルカ』によれば、カンテラ(下部組織)出身ではなく他クラブから即戦力として補強されたFWの選手としては、デビューから8試合ゴールのなかった選手は過去30年で2人しかいないとのことだ。一人目は1995/96シーズンに加入した元スペイン代表FWアンヘル・クエジャル。もう一人にはその2年後に加入した元フランス代表クリストフ・デュガリーだった。
ゴールがないだけでなく、アルカセルはプレーへの関与やシュートの頻度も極めて乏しいというデータが伝えられている。マラガ戦ではパス数が先発選手中最少の13本で、ボールタッチは18回のみ。これまで323分間のプレーで枠内シュートを放ったのはわずか3本だけだという。
対照的に、バルサ加入からの8試合で最多のゴールを決めたのは元ブラジル代表FWロナウドの9得点。元スペイン代表FWダニ・ガルシアが7得点で続く。一方で、ネイマールやスアレスが8試合出場の時点でわずか1得点だったことを考えれば、アルカセルの運命もこれから好転する望みがないとは言えないかもしれない。
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