大分トリニータのサポーター【写真:Getty Images】
明治安田生命J3リーグ最終節が20日に全国各地で行われた。
前節AC長野パルセイロに敗れた栃木SCは、大分トリニータに勝ち点で並ばれ、得失点差で約4ヶ月ぶりに首位の座を明け渡していた。
そんな状況で迎えた今節、大分トリニータはガイナーレ鳥取に勝てば文句なしで優勝。引き分け以下でも2位との得失点差が「6」あるため、栃木の結果しだいでは優勝の可能性がある。一方の2位栃木は勝利しなければ優勝とJ2への自動昇格を逃してしまう。
大分はアウェイでの鳥取戦に臨み、29分に三平和司のゴールで先制すると、後半開始直後の46分にも三平が追加点を奪う。55分にはフェルナンジーニョにゴールを許して1点差に迫られるも、直後の57分に岩田智輝の一発で再び突き放す。そして63分に鈴木義宜が4点目を挙げてリードを広げた。
同じ時間にキックオフした栃木はグルージャ盛岡に先手を取られてしまう。20分、谷口堅三のシュートがDFに当たってコースが変わりゴールネットを揺らした。
反撃したい栃木は後半開始早々の48分、相手GKのミスを突いた大石治寿がボールを奪って無人のゴールにシュートを流し込んで1点を返すと、60分にも大石がコーナーキックから今季11得点目となるヘディングシュートを突き刺して一気に逆転に成功した。
しかし、盛岡も目の前での優勝を阻止するため必死に攻める。68分にコーナーキックを畑本時央が頭で押し込んで2-2の同点とする。
一方の大分は73分に山本蓮のゴールで鳥取に2点差まで迫られたが、4点のアドバンテージは大きくそのまま勝利。栃木は最後まで逆転を信じて責め続けたが、3点目を奪えず試合終了の笛が吹かれた。
この結果、前節首位を奪回した大分が勝ち点3を上積みして今季のJ3を制した。同時にJ2自動昇格を決め、1年でJ2復帰を果たしている。2位となった栃木はJ2・21位との入れ替え戦(第1戦:11月27日、第2戦:12月4日)へ回ることとなった。
【了】