J2は20日、第42節が各地で開催される。長きに渡る戦いも最終節を残すのみとなったが、優勝チーム、J1自動昇格チーム、J3自動降格チームはいずれもまだ決まっていない。
中でも注目は自動昇格争いだろう。5月から首位をキープし続けている北海道コンサドーレ札幌は、ホームでのツエーゲン金沢戦で引き分け以上の結果を残せば5年ぶりのJ1昇格およびJ2優勝が決まる。
一方、最下位の金沢は札幌戦に敗れれば降格が決定的となる。J2・J3入れ替え戦に回ることになる21位・ギラヴァンツ北九州とは勝ち点で並ぶものの、得失点差が「6」開いているため、両チームともに敗れても金沢は圧倒的に不利な状況となっている。(北九州の得失点差は「-18」、金沢は「-24」)
前節、2位の松本山雅は町田ゼルビアに敗れ、3位の清水エスパルスがファジアーノ岡山に勝利したことで順位が入れ替わった。両チームとも勝ち点は「81」で並んでいるが、得失点差が清水は「47」、松本が「29」と大きく開いている。
清水と松本は、最終節の結果で上回ったチームが昇格となり、同じ結果を収めた場合、得失点差で大きく上回る清水の昇格はほぼ確実となる。
J1昇格プレーオフに進出するチームでは、セレッソ大阪は4位で終えることが決まっており、5位の京都サンガFCも6位以内が確定している。残すは1枠のみとなっており、現在6位の岡山がこの順位をキープできればクラブ史上初のプレーオフ進出が決まる。
6位の岡山は勝ち点64(得失点差14)、7位の町田は勝ち点62(得失点差8)のため、岡山は最終節のザスパクサツ群馬戦に勝利すれば無条件で6位を確保できる。
岡山は引き分けても町田が引き分け以下なら6位が確定し、仮に町田が勝利しても得失点差が大きく離れているため岡山が順位で上回る可能性が高い。また、敗れても町田が引き分け以下であればJ1昇格プレーオフ進出が確定する。
なお、町田はJ1ライセンスを取得していないため、仮に6位に浮上してもJ1昇格プレーオフに出場することはできない。町田が6位でシーズンを終えた場合、プレーオフ準決勝は4位C大阪対5位京都の1試合となり、3位チームは決勝戦のみとなる。
20日の最終節の開催予定は以下の通り。全会場14時に一斉キックオフとなる。
札幌 vs 金沢(札幌ド)
山形 vs 北九州(NDスタ)
水戸 vs 山口(Ksスタ)
松本 vs 横浜FC(松本)
岐阜 vs 東京V(長良川)
C大阪 vs 熊本(金鳥スタ)
岡山 vs 群馬(Cスタ)
讃岐 vs 千葉(ピカスタ)
徳島 vs 清水(鳴門大塚)
愛媛 vs 町田(ニンスタ)
長崎 vs 京都(トラスタ)
【了】