エイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督【写真:Getty Images】
MF乾貴士の所属するリーガエスパニョーラのエイバルが、スタジアム拡大に合わせた年間予約席の追加販売のため異例のパフォーマンスを行った。クラブ公式サイトやスペイン複数メディアが18日付で伝えている。
エイバルは、本拠地イプルーアのスタンド増築工事を今年5月にスタート。収容人数6267人という小規模なスタジアムだが、東側スタンドを増築することで来年1月からは約1000人の収容人数増加が見込まれている。
エイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督は、現地時間19日に行われるリーガエスパニョーラ第12節のセルタ戦に向けて通常通りの前日会見を行ったが、その最後に”異変”が発生した。会見室にサイレンが鳴り響くと、白い防護服を身につけた数名の者たちがその場に侵入。”ウイルス感染”の危険があるというアナウンスが流れ始めた。
そのうち一人はメンディリバル監督の座る壇上に上がり、監督の口にウイルス予防用のマスクをかぶせる。マイクを手に取ると、次のように呼びかけを行った。
「緊急の告知を行うため会見を中断する。この地域全体に強力なウイルスが広がっている。”SDエイバル・ウイルス”だ。熱狂や苦悩による動悸などの症状に苦しんでいる者は感染している可能性がある。だが安心してほしい。現在存在する唯一の”解毒薬”を配布している。エイバルの年間予約席だ。だが1200本しか準備されていないので急いでほしい」
告知が終わると、メンディリバル監督は防護服の集団に促され会見室から”避難”させられていった。その様子はスペイン各メディアで一斉に伝えられており、エイバルはアピールに成功したと言えそうだ。
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