岡崎慎司【写真:Getty Images】
レスター・シティに所属する日本代表FW岡崎慎司の存在が再評価されている。英紙『デイリー・ミラー』は16日、「岡崎はレスターの成功を体現している」という見出しのコラムを掲載した。
昨年夏にレスターの一員となった岡崎は、プレミアリーグ1年目でクラブのリーグ制覇に貢献した。しかし、今シーズンは新戦力の加入もあって開幕時は出番を減らし、クラブ史上初参加となる9月のチャンピオンズリーグではベンチ外を言い渡されている。
それでも、最近になって再び信頼は高まっており、クラウディオ・ラニエリ監督も「岡崎が出場しているときの方がチームが良いプレーをする」と称賛していたところだ。
同紙はコラムの中で、「岡崎慎司なしでレスターはタイトルを獲ることができなかった」と記し、「最も目立たなく、セルフィッシュではなく、そして誰よりもハードワークをする選手」と評価。その上で「彼を勝者と評することができる」と主張した。
昨季レスターの選手が大活躍した裏に岡崎の貢献があったと考える同紙は、今季の成績にも日本代表アタッカーの影響が表れているとみる。ここまでレスターはプレミアリーグ第11節まで消化して勝ち点12と苦しんでいるが、そのうちの8ポイントが岡崎が先発したゲームでのものだと指摘した。岡崎の先発回数は6。半分の試合に先発出場して3分の2の勝ち点を手にしている計算だ。
昨シーズンから献身的な姿勢で攻守に存在感を発揮していた岡崎だが、ハイライト映像で流れるような決定的な仕事は決して多くなかった。それでも、岡崎不在で戦った時期があったことで、その重要性が見直されているようだ。
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