楽天とマンチェスター・シティ【写真:Getty Images】
バルセロナとの新たなスポンサー契約が発表された日本のインターネットサービス大手企業「楽天」は、かつてマンチェスター・シティとのスポンサー合意に近づいたこともあったが、ある”条件”が受け入れられなかったことで破談に終わったという。16日付のスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。
楽天は、スペインの名門バルセロナのメイングローバルパートナーとして4年契約を締結したことが16日に発表された。報道によれば、年間5500万ユーロ(約65億円)という世界最高規模のスポンサー契約のひとつになるとみられている。
だが『ムンド・デポルティーボ』によれば、楽天がサッカーを通して欧州でのブランド力強化を図ろうとしたのは今回が初めてではないようだ。2011/12シーズンには、イングランドで強豪クラブとして上り調子にあったシティと接触し、スポンサー契約締結に近づいていたとされている。
しかし、交渉の土壇場で楽天側の提示した条件をシティが受け入れず、最終的に交渉は破談に終わったという。その条件とは、シティのシンボルカラーであるスカイブルーを”赤”に変更するというものだったとのことだ。赤といえば同じ町の宿敵マンチェスター・ユナイテッドのチームカラーであり、シティにとっては決して受け入れられるものではないだろう。
過去には日本のJリーグでも、楽天がクラブ経営に携わることでチームカラーが変更された例がある。楽天の三木谷浩史代表取締役が代表を務める株式会社クリムゾンフットボールクラブが2004年に運営会社となったヴィッセル神戸は、それまで白と黒の縦縞のユニフォームを使用していたが、翌年から楽天のイメージカラーでもあるクリムゾンレッドにチームカラーを変更している。
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