守備ミスからの失点も…大逆転を演じた“巨人”の活躍
嫌なスタートからムードはそのまま固くなってしまう。ソン・フンミンは力が発揮できず、チ・ドンウォンのサイド攻撃も効率が悪い。ウズベキスタンは集中力で勝っていたが、韓国の完成度も明らかに下がっていた。1トップのイ・ジョンヒョプが機能しなかったのも要因だった。
後半もこんなムードが続くが、ウズベキスタンの運動量が激減するのも感じられた。そこから韓国の反撃が始まる。左サイドでボールを持ったソン・フンミンが相手守備の裏をかいてパク・チュホにスルーパス。これを受けたパク・チュホが中央にクロスを上げると、殺到していたナム・テヒがヘッドで決めた。
このゴールを機にムードが一瞬で変わった。シュティーリケ監督も動く。イ・ジョンヒョップに代えて、2メートル近い“巨人”キム・シヌク(蔚山現代)を投入。ロングボールを彼の頭に集中させ、とにかく逆転ゴールを奪う作戦を切り出した。
そしてこれが見事に的中。キム・シヌクがバイタルエリアで落としたボールが、ク・ジャチョルの足元に落ちた。アウグスブルクで好調のク・ジャチョルがこのチャンスを見逃さず、逆転ゴール。ウズベキスタンも反撃を図ったが、運動量があまりにも足りず、試合は韓国の逆転勝利に終わった。
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