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アジア 8年前

日本と同じく「崖っぷち」だった韓国代表。逆転勝利で指揮官は解任回避も…疑問残る采配に課題は山積み

日本代表がサウジアラビア代表に勝利を収めた同じ日、韓国代表はソウルでウズベキスタン代表と対戦していた。ワールドカップ出場へ負けられない大一番を戦っていた日本代表と同じく、韓国代表も「崖っぷち」の状況である。ウリ・シュティーリケ監督への風当たりが強くなっており、試合前には解任の声も高くなっていた。試合は韓国が逆転勝ちを収め、なんとか解任を回避したシュティーリケ監督だったが、疑問も残る采配で課題も山積みだった。(取材・文:キム・ドンヒョン【ソウル】)

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

崖っぷちの韓国代表。監督解任への世論は高まっていたが…

シュティーリケ
韓国代表のウリ・シュティーリケ監督【写真:Getty Images】

 平日、いきなり訪れた寒波。決してサッカー日和ではない。しかしソウルワールドカップ競技場は大勢の観客で埋め尽くされた。韓国の相手はウズベキスタン。普段ならば軽い気持ちでスタジアムに来るファンも多かったはず。だが今日は普段以上の緊張感に纏われた。

 この試合で負ければ、ウリ・シュティーリケ監督の解任が濃厚になっていたからだ。解任よりも、もし敗れればロシアワールドカップ出場圏内はもちろん、プレーオフ進出もなくなる4位以下に転落する可能性があった。ある意味、解任の話が出るのは当然な話だ。サッカーファン、メディアなど世論はすでに解任に本腰を入れていた。

 韓国代表はそれこそ崖っぷちに追い込まれていた。だからこそ命を懸けた一戦となるはずだった。シュティーリケ監督も「世論が悪化しているのは知っている。ミスがあったことは認めている。今日の試合で結果をどうにかしたい」と意気込んでいた。

 選手たちもその緊張感を共有していた様子だった。キャプテンのキ・ソンヨン(スウォンジー)は「難しい試合になるはずだが、雰囲気はいい。必ず勝ち点3を取る」と勝利への確信を見せた。彼以外の選手たちの顔からも、ここで負けられないという表情が読み取れた。

 スタジアムの観客席には韓国サッカー協会が用意した大型横断幕が掲げられた。そこに書いてある文字は「絶対勝利」。サッカーファンのキム・ミンスさんは「絶対勝利してほしい気持ちがあったからスタジアムに来た。必ず勝ってほしい」と述べるほど、ファンの期待も大きかった。果たしてどのような展開になるのだろうか。

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