香川真司【写真:田中伸弥】
【日本 2-1 サウジアラビア 2018年ロシアW杯アジア最終予選】
日本代表は15日、ロシアW杯アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。
64分からピッチに立った香川真司は「守備から入ることが大前提だった」と話すように、的確なポジショニングとプレスで相手のパスコースを限定。簡単にタテパスを通させるような場面もなかった。
攻撃面での見せ場はなかった。「得点がほしかったのは誰もが感じること」と香川は振り返った。先発落ちについては「想定内」と話す。「決して最終予選で自分自身が結果を残している立場ではない」こともあり、気持ちを切り替えることができたという。
香川だけでなく、これまで日本代表をけん引してきた本田圭佑、岡崎慎司もベンチスタートとなった。新世代の台頭は、ベテランを奮起させている。香川が語る。
「危機感というよりは刺激というか。もちろん、この状況で試合に出たいのはある。ただ、逆算してW杯を、あとは最終予選も含めて3月まで時間が空くということで、また改めて自分がやらなきゃいけないことがはっきりしたのかなと。この合宿で得られたものが今回はすごく、想像以上に大きかったんじゃないかなと思う」
ハリルジャパンの背番号10は、今回の経験を糧に巻き返しを狙う。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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